短小包茎の悩みを解消!その①勃起のメカニズム
短小包茎と聞くと、耳の痛い男性諸氏も多いと思います。
ペニスが小さいのが悩み、勃起すると亀頭は出るが普段は皮をかぶっている(仮性包茎)のが恥ずかしい、など男にとってペニスの悩みを持っている人は意外と多いようです。
しかし、短小でも仮性包茎でも実際のセックスでは女性的に全く問題はないようです。
とはいっても、コンプレックスを抱えながらのセックスは、EDにもつながるし、あまり良い状態とは言えません。
積極的に自信をもってセックスに挑む方が、女性も感じるだろうし自分も満足できるでしょう。
そこで、短小包茎を改善するために、まずは勃起のメカニズムを理解して、どうすればペニスが増大するのかを考えていきましょう。
なぜ勃起するの?
勃起というと、男性のペニスを思い浮かべますが、女性の乳首やクリトリスも勃起します。
ただ、ここでは男性のペニスについてのメカニズムを解説していきます。
まず、勃起するためには性的な興奮が必要です。この刺激が脳から中枢神経を通って、陰茎(ペニス)に伝わります。
そうすると、体内で一酸化窒素という物質が放出されて、陰茎に血液が集まりだします。
陰茎には、海綿体という血管が集まったスポンジのようなものがあり、そこに血液が流れ込んでくることで、陰茎が太く長く、そして硬くなっていきます。
これが勃起です。
勃起するときに必要な体内物質
性的な刺激が脳から陰茎に行くことにより勃起という行動が起こりますが、そのためには様々な体内物質が必要となります。
精力剤やペニス増大サプリなどの広告に記載されていることも多いので、知っておいて損はないと思います。
一酸化窒素
一酸化窒素は、窒素(N)と酸素(O)から成る化合物で、私たちの周りに普通に存在しています。
これが、体内で産生されると血管を拡張する作用があることが分かっています。
一酸化窒素は、酸素(O²)がある状態でアルギニンや硝酸から作られます。血管の中の血流が速くなると、血管の内側にある内皮細胞が一酸化窒素を作って放出します。
放出した一酸化窒素が、血管を作っている平滑筋という筋肉に届くと、平滑筋がサイクリックGMP(グアノシン一リン酸)を増やして平滑筋を緩めるため、血管が拡張するという仕組みです。
サイクリックGMP(グアノシン一リン酸)
サイクリックGMP(c-GMP)は血管を拡張する働きがあります。勃起に関わる海綿体の血管にある平滑筋もc-GMPに制御されています。
また、c-GMPはPDE-5(5型ホスホジエステラーゼ)という酵素によって分解されますす。c-GMPが分解されると、血管が収縮するため勃起も治まります。
PDE-5(5型ホスホジエステラーゼ)
PDE-5はc-GMPを分解する働きがあり、勃起した後の射精後や性的な興奮が治まったときに、c-GMPを分解して勃起を治める働きがあります。
中折れなどED(勃起不全)の疑いのある人は、このPDE-5が増えすぎて、勃起を維持することが出来ないといわれています。ED治療薬にPDE-5を阻害する効果があるのはそのためです。
アルギニン
アルギニンはアミノ酸の一種で、成長ホルモンの分泌や免疫力のアップ、疲労回復や美容にも効果があるといわれています。
基本的には食事から摂取できるのですが、体内でも尿素回路というアンモニアを無毒の尿素に変える経路でオルニチンやシトルリンからも産生されます。
まとめ
いかがでしたか。
勃起のメカニズムって、思ったより複雑だったんじゃないでしょうか。
でも、このメカニズムを理解することで、たくさんあるペニス増大のサプリの何が効果的なのかが理解できると思います。
次回は、短小と包茎の関連について解説していきます。